2011年3月30日水曜日

「僕はサッカーで諦めたことは一度もない」 三浦知良(キングカズ)動画付き

『僕はサッカーで諦めたことは一度もない』
三浦知良(サッカーJ2横浜FC)

復興への祈り込めたゴール!
届け勇気のカズダンス

http://www.sanspo.com/soccer/photos/110330/scc1103300505004-p3.htm
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2011/03/30/gazo/G20110330000528850.html

カズが希望の1点を決めた。
東日本大震災の復興支援試合は大阪・長居スタジアムに
4万観衆を集めて行われ、日本代表が2―1で勝利。

最大の見せ場を作ったのはJリーグ選抜のFW三浦知良だ。
後半途中から出場したカズは0―2の後半37分に
右足で鮮やかにゴール。



腰をくねらせ、軽やかにステップを踏んだ。
カズダンスに大歓声が起こる。
左手を股間にあて、被災地復興への祈りを込めて、
右手人さし指を天高く突き上げた。

「やっていいのか、迷いがあった。
でも日本中が少しでも明るくなってくれれば、と。
微力ながら踊らせていただきました」。

やはり千両役者だ。
「今でも憧れ」と話す日本代表との真っ向勝負。
ピッチに立ったのは後半17分。0―2で迎えた後半37分。
DF闘莉王が頭で落としたボールに走り込んだ。

ここからが真骨頂だ。
「前半からカズコールは聞こえていた。
でもあまりゴールを強く意識すると硬くなるからね」

決定機に無心になれる。正確に右足を振る。
希望を運ぶ放物線はゴール右隅に消えた。

その瞬間、敵味方の垣根は消えた。
サッカー界が一つになった。

ゴールを奪われたGK東口は
「GKとしてはダメだけど、いい思い出になる」
と勝敗を忘れた。

MF中村俊は
「一番(復興への)気持ちがあるから
(カズに)ボールが転がってくる」
と“サッカーの神”に感謝した。
FW佐藤は
「鳥肌が立った」とうなった。

世界に中継された一戦で大きな仕事をやってのけた。
「44歳になったけど、
僕はサッカーで諦めたことは一度もない。
今、苦しんでいる人も絶対に諦めてほしくない。
そういう思いでプレーしました」。

その思いは東北の空にも届いたに違いない。

※試合前に両チーム主将がメッセージを発信、全員が黙とうし、
喪章をつけてプレーした。
この試合の収益は全額、被災地支援のため寄付される。
コストやリソース面でのメリット